はじめに
診察をしていると「きこえ」についてもっと詳しく知りたい、補聴器を実際に試してみたいとおっしゃられる方は本当に多くいらっしゃいます。 ところが診察の限られた時間の中ではお伝えすることや補聴器を試していただくことができません。
そこで、専門スタッフによる「きこえ」や補聴器の相談をゆっくり丁寧に行える場として補聴器外来を始めました。 「きこえ」の改善へとつながる役立つ情報をお伝えし、ご自身が何に対し困っているかをしっかりとカウンセリングいたします。
当院の補聴器外来は、補聴器をもっと身近なものへとするお手伝いをします。 患者さんご自身にとって最適の補聴器を無理のない範囲で一緒に探していきましょう。
補聴器相談医・補聴器適合判定医
花村英明
聴こえのチェックシート
難聴障害度質問票(HHIE-S)
以下の質問にお答えください。(はい、時々、いいえでお答えください)
補聴器外来 5つのメリット
難聴だからといってすぐに補聴器が必要であるかはわかりません。耳垢や鼓膜の穿孔などの治療により改善する病気が見つかることがあるからです。補聴器を検討する前に、必ず耳鼻科専門医による診察を受けてください。
また、補聴器購入後も耳の病気を合併した場合にはすぐに相談、治療を行える安心感があります。
聞こえの程度は一人一人大きく異なるため、正確に聴力を評価することが大切です。せっかく良い補聴器を購入しても聴力をしっかりと把握できていなければ、補聴器を正しく調整することができません。
当院では、補聴器外来のための専用防音室と最新の検査機器を用意し対応しています。資格をもった医師の指導の下で専門スタッフが十分な時間と対話をもって補聴器の選択、調整を行っています。
充実のアフターフォロー
補聴器外来では時間をかけた丁寧なヒアリングと納得いくまでの補聴器の試聴を繰り返し行っています。そうすることで本当に自分にあった補聴器を選んでいただけます。
購入後も使いこなせるように、しっかりしたアフターフォローをしております。必要に応じた医師による診察もあり、安心してご使用いただけます。
補聴器販売を主たる目的としておらず、補聴器を試したいという方へアドバイスを行っています。補聴器の貸出も無料となっております。お気軽にご相談ください。
補聴器はいくつか種類があり、ご自身に最も適したものをお選びいただけます。
補聴器の医療費控除と身体障害者福祉法による補聴器購入の補助金制度があります。ともに資格をもった耳鼻咽喉科医での問診・検査が必要になります。当院では、これらの制度をご利用いただけます。
補聴器外来の流れ
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1
- 一般外来を受診
- 一般外来にて診察と検査を行い難聴の原因・程度を評価します。難聴と思われていたものが、耳垢がたまっていただけのこともあります。まずはお悩みを医師にご相談ください。補聴器の適応がある場合には、補聴器外来をご予約いただきます。
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2
- 補聴器外来での補聴器相談、試聴
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専門スタッフによる聴力検査や言葉の聞き取り検査、カウンセリングを行います。使用目的や使用環境などを詳しく伺いながら、補聴器の機種選択、フィッティング(患者さん個々に合わせた調整)、装用指導を行い、試聴器をお貸出しします。
初回の補聴器外来は1時間半程度のお時間がかかります。できましたら家族の方もご一緒ください。
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3
- 補聴器の貸出
- 補聴器を実生活で試していただくために2週間ほど貸出(無料)を行います。自宅や職場、趣味の場所などでご試聴いただき、聞こえの状況を確認していただけます。
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4
- 補聴器使用の効果判定
- そのときに使用した感想を詳しく教えてください。必要に応じて再調整や貸出器種の変更を行います。継続しての貸出しも可能です。ご自宅での試聴、使用時の感想の確認、必要に応じて再調整、機種変更、貸し出しを繰り返します。
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5
- 補聴器の購入
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実生活(ご自身のライフスタイル)で使用して問題なく装用効果も確認できた場合は、ご購入となります。あまり効果が実感できない場合は返却ください。
色々な雑音下で言葉の聞き取り検査や、補聴器適合検査を行い、補聴器装用の効果を客観的に判断し最終調整を行います。
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6
- 日常のメンテナンスと診察
- 日常生活で使用しながら、その状況に合わせて微調整を行います。その後は定期的なアフターフォローを行います。補聴器のメンテナンスと併せて、適宜耳鼻科診察も行います。
よくある質問
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補聴器をつけるタイミングはいつがいいですか。
日常生活できこえに不自由さを感じたら補聴器の使用を考えていただく時期です。難聴が軽度であっても多人数の会議や集まりで不自由を感じている方は補聴器を装用することで解決できることもあります。
難聴を放置すれば将来的に認知症やうつ病のリスク上昇など、ご本人にとって望ましくない結果となってしまうことがあります。 気になる方は耳の診察と聴力検査で確認することをお勧めします。 -
補聴器の価格の違いはどうしてあるのですか。
補聴器に備わっている機能によって価格差が生まれます。値段が高ければ機能が増えて性能が良い場合もありますが、補聴器を使用するお一人お一人の生活スタイルや状況が違うため、必要のない機能もあります。
その方に必要な聞こえや生活スタイル、価格を勘案し総合的に最適な補聴器をご提案させていただきます。 -
補聴器を使うと聴力がさらに低下すると聞いたことがあります。
適正にフィッティングが行われている補聴器を正しく使用されていれば、聴力の低下は起こりません。ただし、間違った補聴器の使い方をすると聴力が悪くなる可能性はあります。補聴器を使用して聴力を低下させないためにも、信頼できる補聴器専門店や耳鼻咽喉科でしっかりとフィッティングを行ってください。
但し難聴が続き、音刺激が少なくなると脳の働きが低下してしまい補聴器を使用しても、しばらくは聞き取りが戻るための時間がかかることがあります。聞こえに問題があれば早めに補聴器をしたほうがしっかりと聞こえを保つことができます。
医院概要
診療科目:耳鼻咽喉科・補聴器外来
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 9:00〜12:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● | / |
午後 3:00〜6:30 | ● | ● | / | ● | ● | / | / |
休診日:水曜・日曜・祝日
〒244-0816
横浜市戸塚区上倉田町498-11
第五吉本ビル5F
TEL:045-869-1987(1933)
JR戸塚駅東口 徒歩3分
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